「心地よい」導線つくり

“心地良い”空間づくりは
「心地よい導線の設計」から

保育の現場が作られる際、“理想の保育を実現しよう”とするとき、理想論だけでは実現には至りません。
教育理論はもちろん、スタッフの教育やレベルの向上や、施設や設備の問題など、様々な要素が積み上がって、役割分担された組織の中で、皆の力が積み上がってできていくものだと考えられます。

理想の保育を実現するハードとソフト

例えば、保育士は、何を使ってどういう道具を揃え「生活を楽しめるか」から。
例えば、園長や経営層は、生活の場が「経済的な継続性も保てる」ような視点から。
例えば、設計士は「安全で安心して過ごせる堅牢な」建物をつくる視点から。

園を作るというプロジェクトが動き出す初期では、皆で子どもたちとの向き合い方や経営のこと、建物のことなど、いわゆるハードの面への視点はあるものの、保育の現場が実際に運営されていく際にたくさん議論されることになる「どう生活するのか」「どうあれば生活しやすいのか」という、いわばソフト面へは、なかなか想像がつきにくいため視点があたりにくく、結果、実際に動き出してから考えるしかない。。となるケースが多く見られます。

保育現場のソフト面「ここちよい動線」が生まれること

子どもにとって快適である、ことはもちろん最優先に重要なのですが、ココチ・ヨクのサービスが注目したいのは、
保育士の先生たちが
「忙しくならないために」
「手がかかり過ぎないことで、子どもと向き合う時間が生まれる」
ということ。

本当に子どもにとって心地良い環境は、偶然には生まれません。
子どもたちと先生が気持ちよく過ごせるためには「導線設計が重要」です。実はこれは建物の設計段階で考慮されることがベスト。
水道の場所、遊ぶスペース、トイレの場所、など“後から変えようのない設備”は当然存在します。
うまく導線が引けていない場合、そこをコントロールするための家具の設置やパーティションの増設など「後付作業」が発生します。
当然、後付けとなることで動線の問題は解消しても、空間を余計に圧迫し本来の“子どもが遊ぶスペース”をいたずらに奪うことにも繋がりかねません。

ココチ・ヨクのサービスが持つ豊富な経験と知識で、「子どもの行動や性質を理解してつくる導線」が「快適でここちよい動線」を、後付け対応での不都合がおこらない環境を初期設計段階からサポートします。

保育士のストレスと環境設計の関係

心地よい導線は、心地よい動線を生み出します。
子どもが心地よく動けるということは、保育士の手を煩わせなくても動く、ということに繋がります。

普段の環境の中に、“だって、そういう作りなんだから、しょうがない”というジレンマに保育士の先生がストレスを感じることがあります。

保育士がストレスを感じると、それは子どもたちにも当然影響します。

ココチ・ヨクは、保育士と5,000人以上の先生との対話を通じ、環境改善のための具体的な解決策を提案してきましたノウハウを詰め込んだサービス。
手洗いと食事スペースの配置の改善や、間仕切り、など、普段見えているようで実はよく検討できていない実際の動線について、ケーススタディを通じて効果的な環境設計を実現しましょう。

ケース1:「個別対応」を減らす間仕切り

問題
手洗いと食事スペースがはなれていることで、移動時に子どもたちが走ったり転んだり、落ち着かない配置になっている

解決例

保育室のなかに仕切りと扉をつけて、収納を設置し、子どものスペースと大人のスペースに分けたことで、子どもたちの移動が安全でスムーズになり個別対応や注意などを発言する必要がなくなった

ケース2:図面だけではわかりにくい導線設計

問題

床面積だけが記載している”保育室の設計図面”をわたされた保育士の先生が、「どのように保育や生活ができるのか」をイメージできない、何を気をつけるべきか、どう動くのが理想なのか…など踏まえた空間設計が必要

解決例

まず、基本的な「たべる・ねる・あそぶ」の空間を分けることについて保育士の先生とディスカッションを何度も入念に行い、子どもたちの動線をしっかりイメージした導線を設計。
窓など危険な場所になりうる「はき出しとびら」を取り付けて窓にぶつかることができない仕様に変更をおこなったり…と、窓への接触による怪我の発生などを未然に防ぐことなども実現。